プーさんに会いたい!
それならば、プーさんの故郷である イギリス南東部のHartfield villageに行けばいいのさ!
物語の舞台であり、そして実際にクリストファー・ロビンが住んでいた村。
プー達の棒投げ遊びで有名な橋や、魔法の場所、ルーの芝生、ピグレットのお家…などなど物語の世界が70年以上たった今も変わらずに広がっているという
これは行くしかない…!
と心に決めて早1年。
帰国前にやっとこさ足を伸ばすことができました。
カントリー風のドレスを身にまとい、モチベーションは完璧。
ロンドンのパワフルな雰囲気からいったん抜け出す。
電車に1時間ほどゆられ、そこからはバスを乗り継いで プーさんに会いに行くの (*´∀`*)
……
…バス停ってどこ?
慣れというものは時に恐ろしいもので、今回は地図も何も持参せず、ドリーミーな脳満開の状態で駅に降り立ってしまった。
駅員さんはいないし。
そしてバスに乗ったところで、イギリスの田舎に多いこのパターン。
バス停の名前を一切知らせてくれない
The★地元民バンザイのこのシステム。
うーんどうしようか と悩んでいるとタクシーのおじちゃんの熱い視線が。
そっと顔を上げてみてみる。
目が合う。
そこには、ハーレーダヴィッドソンに乗ってそうな、体格のよろしい 全身TATTOOばっちりの イケてるおじさまが。
「いやいやいや!あたしは、これからPooh Countryに行く人間!!!
あきらめてはダメ!雰囲気作りはとっても重要よ!」
と自分に言い聞かせる。
駅の周りをウロウロすること5分。
「…あの、プーさんの村に行きたいんですけど」
「おーけー!のっちまいなよ!」
結果ここで時間を費やしてしまったら あとで迷うであろう時間の猶予が減ってしまう!ということで、
イケイケのおじちゃんのAudiに乗り込み、
イケイケのClub musicが車内にガンガン流れる中、
無事到着☆
ここはロビンが子どもの頃よくお菓子を買いに訪れていたお店。
今はプーさんのおみやげやさん&カフェになっています^^
タクシーの運賃が£18.5したけど、気持ち切り替えよ★
さぁ、ここからプーの棒投げ橋に行くにはどうしたらいいのかな!?
と、有料のインフォメーションブックを購入し目を通すと、
「ショッピングを終えて、探険の準備ができたら、まず車に戻りましょう!……」
おい!\(゚Θ゚)/
全て車ありきのナビゲート。
地図ちょーーーおおざっぱ。
誰がまたタクシーをハイヤーするものですか!
歩けないことはないだろうと、まずは勘だけを頼りに出発!
カメラを片手に 目にとまったものを 気の赴くままに
撮りおさめる
てくてくてく…
てくてくてく…
てくてくてく…
…ここはどこ?(;o;)
なぜ歩道を歩いているのが私だけなの?
人はどこに消えてしまったのぉぉぉぉ?
ずいぶん歩いた。丘を上り、下り始めた
30分以上歩いても何も目印が見えてこない
しかし、このおおざっぱな地図を見ても
あたしの進んでいる方向がだいぶずれてきているのがわかる
ようやく出逢った お庭の手入れをしていたご老人に道を尋ねる
「確か。。。向こうのバス停を越えた先の道を左に曲がるんだよ。2Kmくらいで着く」
「ありがとうございます!助かりました!!」
バス停を越えた先の曲がり道を…
てくてくてく…
てくてくてく…
てくてくてくて…
ないやん!!!!!!!!!!!!!!!(゚Д゚)
あれから1時間は歩いた。
というか迷い続けた。
聞きたくても、人がいない。
地図は役立たず。
自分の勘も役立たず。笑
そんなところに救世主現る!
犬のお散歩をしていた物腰の柔らかそうなおじいちゃま!
そしてなんとあのバス停の手前の曲がり角を曲がらなくてはいけなかったとのこと!
そしてようやく軌道修正完了♪
途中乗馬中の女の子達とすれちがう^^
美しい木漏れ日を浴びながら さらに歩くこと20分
ようやくお目当ての POOHSTICKS BRIDGEへ
ここでの遊び方というのは、各自が自分の棒を持ち、一斉に川の上流の上から落とす。そしてすぐに橋の反対側(下流側)をのぞき込み、誰の棒が1番早く流れてくるか競うというもの。
ふと周りを見渡すと、両腕いっぱいに棒を抱え込んでいる子
お兄ちゃんと競争し、どっちが勝つか大はしゃぎしている子
ピグレットのぬいぐるみを嬉しそうにだっこしている子
プーのぬいぐるみを大事そうにリュックから覗かせているおじさん 笑
「ここでルー達は遊んでいたんでしょう!?」と目をキラキラさせながらお母さんの手をひく子
あぁ、クリストファー・ロビンは昔も今もこれからも 存在し続けるんだなぁ
とほほえましく感じ、そう確信した。
この森にくれば 誰もがロビンになれて、プー達と触れあうことができる。
また歩き続けると、木々の間に 陶器のようなしろい肌ときれいな金髪の しろいワンピースを着た3才くらいの女の子がそっと隠れていた。
一瞬妖精かと 本気でびっくりしたけど、
少し隠れた後、大急ぎで前のお兄ちゃんの元へ走っていった。
どうやらかくれんぼのつもりだったよう。
その無邪気ないたずらっぽい笑顔にときめく
★
さぁ、来るときにバス停を確認したし、そろそろ戻ろう
とバス停まで戻ると、次のバスが1時間半後。。。
ということで、プーさんのスコーンとティーセットを食べて優雅にバスを待ちます。
私がスコーンにマーガリンとジャムをつけて食べようとしたその時、
ミツバチが甘いにおいにつられて
図々しいくらいに寄ってきます。
マーガリンもジャムもスコーンもどれも食べてみたい様子。
もちろん、あたしはプーさんと違って彼らの食べ物を横取りしてるわけではないので、
彼らの無銭飲食を見過ごすわけにはいかないのです!(`Θ´)
よって必死にスコーンを死守。
口に入れようとすると、ミツバチが威嚇してくる。
怯むな!自分!これはあたしのよ!!
でも、こんなミツバチとの触れあいもPooh Countryならではかしら。と言い聞かせるのでした。
時間が近づき、ようやくバス停へ。
すると、迷っていたときここのバス停付近を4往復くらいしてたのをどこかで目撃されていたのか、
ここに来て地元のお兄ちゃんに
「きみ、大丈夫?もしかして迷子??」
と心配していただくも
「いえ、今はバスを待っているだけなので大丈夫です!」
と凛々しく返事をし、帰りは無事にロンドンまでかえってくることができたのでした
あの森の中では、今もロビンとプーが仲良く手をつないでいるんじゃないかって思えた。
小学校入学の前にクリストファー・ロビンがプーに言う
「ねぇ、プー。僕のこと絶対忘れないでね。例え…僕が100才になっても。」
「そしたらぼくは何才?」
「99才」
「わかった。忘れない」
「やくそくだよ?」
「やくそく」
そんな話し声が森を抜けるときに聞こえたような気がした。
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